世界にまつわる歴史的な出来事等

古代エジプトと猫の崇拝: 紀元前25世紀ごろの古代エジプトでは、猫は豊穣や愛情、母性、庇護の女神バストエと怯えて崇拝されてました。はミイラにされて特別な儀式が行われた。

〇ヨーロッパ中世と猫の迫害: 中世ヨーロッパでは、猫が魔女や悪魔と怖けられ、魔女狩りの一環として大規模な猫の殺害が行われました。この時期において、猫は邪悪の象徴とみなされており、特に黒猫は不吉なものとされていました。猫を焼く儀式や猫を投げる遊びなど、猫に対する残酷な行為が盛んに行われました。

〇猫の航海と世界の拡大: 航海時代において、船にはしばしば猫が同乗していました。これはネズミを対象としたもので、ネズミが船の楽しみを荒らすことを防ぐためでした。船に乗りたちにとっては猫は心の支えや幸運のお守りでもありました。 船で世界中を旅した猫たちは、各地で交配や野生化を繰り返し、多様な品種や特徴を持つようになりました。

〇猫の保護と近代的な猫番: 19世紀に入って、都市部でネズミの増加に対抗するため、猫は街の猫番として飼われるようになりました。また、動物愛護運動や動物保護団体も発展し始め、野良猫や保健所に選ばれた猫たちの保護や譲渡活動も行われるようになりました。

〇猫のショーとブリーディングの開始: 19世紀末から20世紀初頭にかけて、猫のショーとブリーディングが始まりました。これが純血種の猫の人気を高め、様々な種類の猫が登場する契機となりました。ショーでは美しさや健康さだけでなく、性格や気質も重視されるようになりました。

〇初の宇宙への猫の旅: 1963年10月18日、フランスの宇宙研究所が「C 151」と名付けられた猫を搭乗させ、宇宙に送り込みました。これは生命体が宇宙で生存できるかどうかを試す実験でした。猫は無事に地球に帰還し、その後も元気に暮らしました。 この猫は「フェリセット」という名前で知られており、宇宙に行った最初かつ唯一の猫として歴史に残っています。

〇猫の動画とインターネットの台頭: インターネットの普及とともに、猫のかわいい動画や写真が大流行し、猫はオンラインでのアイコンになりました。これが「猫動画」や「猫の日」などの現象を生み出しました。インターネット上では、猫はユーモアや癒しを提供する存在として人気を集めており、多くのファンやフォロワーを持っています。

〇ハロウィンと猫: ハロウィンでは、猫は魔女や魔法と関連付けされ、黒猫が特に幸運や幸運の象徴とされています。これは中世ヨーロッパでの猫への迫害の影響や、ケルト人の伝説などに由来。ハロウィンでは、猫の仮装や飾りがよく見られます。

〇猫のカフェの興隆: 近年、世界中で猫のカフェが人気を博しました。これは猫好きな人々がリラックスした環境で猫と触れ合うことができる施設です。猫のカフェでは、様々な種類や性格の猫たちは自由に遊んだり寝たりしており、お客様はそれを見たり撫でたりすることができます。

〇日本の「猫の島」: 日本には「猫の島」として知られる場所があります。 特に静かな島で、野良猫たちの島の住民や観光客に愛されています。人間よりも多くの猫が暮らしており、島全体がまるで巨大な猫カフェのようです。 島では、野良猫たちに餌をやったり避妊去勢手術をしたりする活動も行われています。

 

日本にも黒猫については、「13日の金曜日に黒猫を見ると不幸が起こる」「黒猫が前を通ると不幸が起こる」「黒猫をまたぐと不吉が起こる」
などといった、根も葉もない迷信がいくつもあります。

不吉な動物にあげられる黒猫ですが、イギリスでは黒猫は幸せのシンボル。「結婚する時に黒猫が横切ると幸せになる」とう言い伝えもあります。フランスでは、黒猫は『魔法の猫』とされ、餌を与え、敬意をもって接する飼い主に幸運をもたらすとされています。お隣の中国では、古来より黒猫は「幸運」と「」の象徴。日本でも、全身くまなく黒色の猫はカラスネコとも呼ばれます。真っ黒のカラスネコは、縁起のよい『福猫』として魔除けや幸運の象徴とされてきました。また、迷信ですが、江戸時代には、黒猫を飼うと労咳結核)が治ると言われたため、新選組沖田総司は、これを信じて黒い猫を飼っていたといわれています。他にも、京都のだん王寺に代表される黒い招き猫は、魔除け厄除けの意味を持つものです。おなじみのクロネコヤマトの黒猫は、母猫が子猫を口に加えて運ぶときのように優しく丁寧に物を運ぶという企業姿勢です。魔女の宅急便のジジも黒猫でしたね。