今回は、猫の腎臓の病気の代表的なものについて、症状や原因、予防法などを紹介します。

猫は人間と同じように、様々な病気を発症する可能性があります。これらの病気は、猫の健康や命に大きな影響を及ぼすことがあるので、飼い主としては早期に発見し、適切な治療を受けさせることが大切です。今回は、猫の腎臓の病気の代表的なものについて、症状や原因、予防法などを紹介します。

猫の腎臓の病気

猫の腎臓の病気として最も多いのが、慢性腎臓病(腎不全)です。これは、腎臓の機能が長い年月をかけて徐々に低下していく病気で、猫の死因の第一位にあげられるほど重要な問題です。慢性腎臓病の原因ははっきりとはわかっていませんが、高齢や遺伝的な要因、ウイルス感染、歯肉炎などが関係していると考えられています。慢性腎臓病の症状としては、水をたくさん飲む、オシッコの量が増える、食欲がなくなる、体重が減る、毛づやが悪くなる、口臭がする、嘔吐や下痢をするなどがあります。慢性腎臓病は完治することはできませんが、早期に発見し、獣医師の指示に従って薬や食事療法を行うことで、症状の進行を遅らせることができます。また、水分摂取を促すために、ウェットフードや流水器を与えることも効果的です。